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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」 (4月3日)

命を蝕む砂糖、がんや糖尿病の原因に…栄養素なく高カロリー、コカインと同様の依存性

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砂糖の過剰摂取で脳機能にも変化

 アメリカの保健指標評価研究所が2010年に発表した「世界疾病負荷調査報告書」によれば、糖分を含む飲み物の過剰摂取が原因とされる死亡例のうち、糖尿病は13万3000人、心血管疾患は4万4000人、がんは6000人となっています。注目すべきは、その78%が低~中所得国で発生しているということです。今、日本では貧困率の悪化が問題になっていますが、この仲間入りだけは避けたいところです。

 また、アメリカのプリンストン大学で行われた、ラットを用いた実験では、砂糖を過剰摂取することによって明らかに依存性が認められた上、一度砂糖の投与をやめて再び与えた際には、以前よりも摂取量が増加したそうです。さらに、砂糖の供給を絶たれたラットはアルコールの摂取量が増え、脳機能に変化が起きていることがわかったといいます。空腹時に多量の砂糖を摂取するラットの脳内では、コカイン、モルヒネ、ニコチンなどの依存性薬物による変化と同様の神経化学的な変化が起こっていることもわかっています。

 ラットの実験がそのまま人間に当てはまるわけではありませんが、まったく無視するというわけにもいかないでしょう。そもそも、無視するぐらいなら最初から実験をする意味がありません。こういったことを鑑みると、仕事の合間や息抜きに砂糖たっぷりの缶コーヒーなどを飲み干す習慣は、やめたほうがいいのではないでしょうか。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事、国際食学協会名誉理事長。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、からだと食の関係の重要さに気付き、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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