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江川紹子の「事件ウオッチ」第94回

今度は『ガキ使』黒塗りメイクが物議…なぜ差別的表現が繰り返され、擁護されるのか

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「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」公式Twitterより

 お笑い芸人がアメリカの黒人俳優に扮し、黒塗りメイクをして出演したテレビ番組が、日本在住の米国人作家の指摘をきっかけに、差別的で配慮が足りないなどと批判されている。

差別問題に直面した『Vogue』、アジア・サッカー連盟の対応

 欧米では、非黒人が黒人に扮する「ブラック・フェイス」は、黒人にステレオタイプを植え付け、偏見を助長する差別表現として扱われる。日本テレビの番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』で、浜田雅功さん(ダウンタウン)が米俳優エディー・マーフィーさんに扮して映画『ビバリーヒルズ・コップ』(パラマウント映画)のパロディを演じた問題については、アメリカやイギリスなどでも報じられた。

「知らなかったでは済まされない」「日本は差別的で無知な国だと思われる」という厳しい指摘がある一方、国内からは「差別ではなく、むしろマーフィーさんに対する敬愛の思いが感じられる」「シュワルツェネッガーさんの物まねはOKだけど、マーフィーさんの物まねがダメというのは変」など、批判は納得しがたいとの声もある。

 差別の問題は、それぞれの時代や社会の文化と歴史と分かちがたく結びついている。アメリカは長い黒人差別の歴史があり、白人が黒人に扮した“ミンストレル・ショー”が、白人の目で見たステレオタイプな黒人像を広めたこともあった。ブラック・フェイスに差別を感じ、不快感を抱く感性は、そういう歴史や今も続く黒人差別の体験から生まれてきた。

 このように文化的歴史的な前提が異なるために、差別性を指摘されても、すぐにピンとこないことは、これまでもあった。

 たとえば昨年2月、女性誌「VOGUE」(コンデナスト・パブリケーションズ)に白人モデルが日本の芸者風の出で立ちで登場したところ批判が殺到し、当のモデルが謝罪した。掲載された写真そのものは美しく、少なからぬ日本人が「なぜ、あれがダメなのか」と首を傾げた。

 この時は、ブラック・フェイスと同じように白人の側がアジア人に扮し、白人の側が解釈したアジア人像を見せるイエロー・フェイスや、「日本と言えばフジヤマ、ゲイシャ」といったステレオタイプな表現などが問題視されたようだ。ただ、黄色人種の割合が圧倒的に多い日本で暮らす日本人は(私自身を含めて)、人種ゆえに差別を受ける実体験がないためか、差別性を言われても、なかなか理解できなかった。

 一方、文化や歴史を知って、想像力を働かせば、理解できそうな問題もある。

 4月には韓国で行われたサッカーの試合で、川崎フロンターレのサポーターが掲げた旭日旗が没収され、アジア・サッカー連盟(AFC)は人種や政治的な信条などによる差別を禁じる倫理規定に反したとして、川崎に対し1年間の執行猶予付きで、ホームゲーム1試合を無観客とする処分と罰金1万5000ドルを科した。川崎側は「政治的、差別的な意図はない」と不服申立を行ったが、「旭日旗の掲出は差別的なもので、韓国国民の尊厳を傷つける行為」として棄却された。

 韓国や中国など東アジアでは、日本の軍国主義を象徴するとみなされており、国際サッカー連盟(FIFA)の規定では「攻撃的、挑発的な内容を含んだ横断幕や旗」として扱われる。そうでなくてもナショナリズムをかき立てられるサッカー国際の試合で、その会場に旭日旗が翻れば、韓国では屈辱的な過去を思い起こさせる侮辱と受け止められることは、歴史の知識と想像力を動員すれば理解可能だ。

 ただ、これに納得できない人も少なくなかった。確かに、旭日旗のデザインは、大漁旗や新聞社の社旗にも使われており、今の日本人にとっては必ずしも旧日本軍と直結するものではない。菅義偉官房長官も、この問題を受けて「(旭日旗は)日本国内で広く使用されている」として差別には当たらないという認識を示した。読売新聞は、社説で「旭日旗に差別的な意図はない」と主張し、AFCや問題視した韓国サポーターを批判した。

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