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木村隆志「現代放送のミカタ」

『きみが心に棲みついた』が『海月姫』ほどヒロインに共感できない理由…極端な「明と暗」

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「」より
 今クール、視聴率は『99.9-刑事専門弁護士-SEASON2』(TBS系)、『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)など、1話完結型の事件・問題解決ドラマが上位を独占しているが、話題性では恋愛ドラマの2作も決して負けていない。


 しかも、「フジテレビの月9」vs.「TBSの火10」という恋愛ドラマの象徴ともいえる2枠が、「漫画原作、ヒロインもの、若手主演女優抜てき」という共通項で真っ向から激突。両枠とも恋愛ドラマを放送する比率は5割前後だが、最近は同時放送されるケースがなかっただけに、「あの枠には負けられない」という意識も伝わってくる。

『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の大ヒット以降、世間が「恋愛ドラマのトップはTBS火10」というイメージを持つなか、フジ月9の巻き返しはあるのか。両者をさまざまな面から比較していく。

王道の月9とホラーのような火10


 まずフジ月9の『海月姫』は、オタク女性たちのドタバタに目を奪われがちだが、ど真ん中に流れているのは、倉下月海(芳根京子)、鯉淵蔵之介(瀬戸康史)、鯉淵修(工藤阿須加)の「三角関係」+“尼~ず”メンバーの「シンデレラストーリー」。恋心が生まれたときのときめきから、心が通い始める小さな出来事、迷いや葛藤までを丁寧に描くピュアな展開で視聴者をひきつけている。

 ドラマの構造としては、王道かつシンプル。わかりやすく感情移入しやすいため幅広い年齢層に対応できる上に、月9が狙うべき若年層にもしっかり届けられる。

 一方、TBS火10の『きみが心に棲みついた』は、小川今日子(吉岡里帆)、吉崎幸次郎(桐谷健太)、星名漣(向井理)の「三角関係」こそあるが、タイトルが示すようにメインテーマは「心の支配からの脱出」。繰り返される星名の悪事から今日子が脱出できるのか。あるいは、吉崎が今日子を救い出せるのかが焦点であり、恋愛ドラマというよりホラードラマのような感がある。

 ただ、星名が支配しているだけでなく、今日子が自らその道を選んでいるようなシーンが多いことから否定的な声も少なくない。このまま今日子の精神的な成長がない状態が長引くと、「ヒロインに共感させられるか」というラブストーリーの重要事項で『海月姫』に負けてしまうのではないか。

漫画原作の極端な「明るさ」と「暗さ」


 もともとフジ月9は、1990年前後の全盛期から王道のヒロインものが多く、中山美穂、鈴木保奈美、安田成美、和久井映見らが「三角関係」や「シンデレラストーリー」を演じてきた。『海月姫』の芳根も同じ系譜に当たり、その意味では「フジ月9の原点に戻った」作品ともいえるだろう。

 一方、TBSの火10は歴史こそ4年弱と短いが、『せいせいするほど、愛してる』『あなたのことはそれほど』で何気ない日常の中にある不倫を描くなど、過激な恋愛ドラマはお手の物。両作は、いわば「不倫から脱出できるか?」を描いたものだけに、今作のコンセプトは限りなく近い。こちらも、ある意味で「TBS火10の原点」といえるのかもしれない。

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