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片山修「ずだぶくろ経営論」

日本の自動車メーカー勢、存亡かけ中国EV戦争にパワーシフト…再び世界覇者へ

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日本メーカーの中国シフト

 これに対して、世界市場で販売台数を伸ばしているのが中国市場だ。中国が米国を抜いて世界一の自動車市場になったのは、09年である。新車販売台数は1364万台に達し、米国の1042万台を上回った。その後の需要も、高所得の都市に続いて、内陸、地方都市へと広がりを見せている。

 中国自動車工業会は1月11日、17年の新車販売台数が前年比3%増の2887万9000台と過去最高を記録したと発表した。15年10月から17年12月まで実施された小型車減税の影響で、小型車販売が急増したことが大きい。中国の需要増を受けて、日本の自動車メーカーは中国市場の攻略に本腰を入れている。中国シフトだ。
 
 日産の中国合弁の東風汽車有限公司は2月5日、新中期計画を発表し、22年までに年間販売台数を17年の152万台から260万台に引き上げ、売上は3000億人民元を達成するとぶち上げた。

「トップ2(注:1位は独フォルクスワーゲン、2位は米ゼネラルモーターズ<GM>)はすでに、年間販売台数200万台を超えている。つまり、年間240万台から250万台が対決の軸になる。第二グループからジャンプし、トップ2に入るつもりで戦っていく」
 
 日産専務執行役員で東風汽車有限公司総裁の関潤氏は、2月15日に開かれたメディアラウンドテーブルの席上、語った。

 トヨタは17年、中国で「カムリ」や「レクサス」の販売が好調だった。今後はSUVなどを展開し、18年に中国で前年比8.5%増の140万台を販売する計画だ。
 
 ホンダは17年、中国で「シビック」などが売れ、販売台数は前年比15.5%増の144万1307台だった。生産台数は144万台で、120万台の米国を初めて超えた。

「17年の中国の販売台数は米国に届かなかったが、市場動向からみて、近いうちに米国を抜かなければならない」

 ホンダ副社長の倉石誠司氏は2月2日の決算発表の席上、そのように述べ、中国市場への期待を示した。

 マツダの17年の中国の販売台数は30万9407台で過去最高となった。いまや、マツダにとって、もっとも販売台数が多いのは米国ではなく、中国である。年間の計画では、米国の販売を1万台下方修正した一方で、中国は1万6000台上積みした。

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