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神戸山口組・山健組傘下の実力派若頭が釈放、任侠山口組では武闘派若頭に無罪判決…その裏で出回った怪文書を分析

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六代目山口組執行部からの伝達事項とされる「怪文書」が出回った

 起訴後の有罪率99.9パーセントを誇るといわれる日本の刑事裁判において3月14日、名古屋地裁で無罪判決が言い渡された。

 無罪となった人物は、任侠山口組の中でも武闘派組織として知られる、長野県松本市に本部を置く四代目竹内組の百瀬雅樹若頭。百瀬若頭が問われていた罪状は銃刀法違反。容疑内容は、2017年6月14日に元妻宅に拳銃一丁と実弾を隠し持っていたとして、その行方を愛知県警が追っていた。

 だが、その直後、別の四代目竹内組組員Aが愛知県警に「拳銃は自身のものである」と自首した。しかし、同県警はそれを受け入れず、拳銃発覚から6日後となる6月20日に百瀬若頭の身柄を確保し、逮捕した。

 同時に、自首するもいったんは帰らされていた同組組員Aも共犯者として逮捕された。百瀬若頭は愛知県警の取り調べに対し、終始一貫、無罪を主張する一方、組員Aは拳銃などすべて自分の物であると供述。だが検察側は、どちらの主張も退けて2人を起訴。舞台を名古屋地裁に移して争われていた。そして論告求刑では、百瀬若頭に8年、同組組員Aには7年6カ月が求刑された。

 百瀬若頭が無罪を争っていたのは筆者自身も関係者らから伝え聞いていたし、百瀬若頭が保釈され、いったん社会へ戻って来ているということも知っていた。被告が逮捕容疑を否認してる場合、保釈申請を裁判所に出したとしても却下されるケースが多い。そうした事情を鑑みると、百瀬若頭の保釈が認められたということは、無罪の可能性もなくはないと思っていたが、実際に完全無罪を勝ち取るのは難しいのではないかという印象が強かった。

 冒頭にも記したように現法廷における有罪率は99.9パーセントなのである。しかも罪状は銃刀法で、百瀬若頭自身、長野県では知らぬ者がいないほどの武闘派幹部なのだ。供述内容いかんにかかわらず、裁判所は状況的な証拠から認定していき、実刑判決を出すのではないかと思われていた。

 だが結果は、百瀬若頭側の主張が通り、無罪判決が言い渡されたのだ。

「松本市で不良が何かをやる際には、百瀬若頭に話を通さなければならないと言われているほどの実力者で、地元の若者たちにとってはカリスマ的存在だ」(地元関係者)

 百瀬若頭は、まだ竹内組が三代目体制で山健組の傘下団体だった頃からの若頭で、その際の三代目竹内組組長が現在、任侠山口組で若頭補佐を務める金澤成樹・山健連合会会長なのだ。金澤会長といえば、任侠山口組・織田誠絆会長の右腕と評されるほどの人物で、百瀬若頭はその金澤会長から絶対的な信頼を得ているという。

 それゆえ、百瀬若頭の無罪判決は、四代目竹内組のみならず任侠山口組にとって朗報ととらえる向きがあるのではないだろうか。

保守本流の武闘派幹部が釈放された

 一方、神戸山口組ではこんな動きがあった。同団体の中核組織・四代目山健組傘下の健竜会の関係者が話す。

「分裂当時、六代目山口組、特に名古屋(弘道会)のほうでは、中田浩司会長(神戸山口組・四代目山健組若頭、五代目健竜会会長)の懐刀ともいわれた西川良男若頭のことを最も警戒していた。分裂前には一時、西川若頭は組織を離れていたのだが、それだけの実力者ゆえ、分裂後まもなく、中田会長自らが呼び戻し、組織体制を固めていった」

 その西川若頭が3月20日に釈放された。西川若頭は3月に入り、車の購入をめぐる詐欺容疑という微罪で逮捕されていたが、警察当局ではちょうどその頃、西川若頭を拘束しておきたい事情があったと関係者らは話している。

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