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宇多川久美子「薬剤師が教える薬のリスク」

コレステロール摂取は健康に影響せず、米国が発表…値が低いほど、がん死亡リスク増大か

「Getty Images」より

 コレステロールは悪者で、できるだけ食べ物から摂らないほうがいいと思っていませんか。また、健康診断などで「コレステロール値が高め」と言われて、食べ物からできるだけコレステロールを摂らないようにしている方も多いのではないでしょうか。

 2015年2月、アメリカ政府の食生活ガイドライン諮問委員会が「コレステロールの摂取は健康に影響しない」ということを発表しました。日本でも、同じ年に厚生労働省がコレステロール摂取基準の設定を中止しているのです。なぜなら、食事から取り入れるコレステロールは、血液中のコレステロールにほとんど影響しないので、目標設定の意味がなくなったからなのです。日本動脈硬化学会も同時期に同じ内容の声明を出しています。

 しかし、このことを知っている日本人はまだ少ないようで、いまだに「コレステロールの摂り過ぎに注意!」「卵は1日1個まで!」といった指導を守って実践している方もたくさんいらっしゃいます。

 コレステロールはギリシャ語の「chole(胆汁)」と「sterol(個体)」の複合語で、18世紀後半に発見されました。コレステロールは体を構成するために必須の物質で、体内のいろいろなものをつくってくれる大切な物質のひとつです。決して身体に悪い物質ではありません。

 たとえば、細胞膜はコレステロールからつくられます。コレステロールがない状態だと、丈夫な細胞膜を作ることができません。そのほか、神経細胞やホルモンなどの原料にもなります。脂溶性のビタミンの吸収を助けるためには胆汁酸が必要なのですが、その材料のひとつがコレステロールです。

 また、コレステロール値が低いと精神的に不安定で暴力行為を起こしやすく、うつ状態になりやすいといわれています。コレステロールが少ないと、「幸せホルモン」といわれている脳内物質のセロトニンが少なくなるためと考えられています。

 健康な体を維持するために1日に必要とされるコレステロールの量は1000mgから1500mgといわれています。この必要なコレステロールを、食事から摂取していると思っている方が多いのですが、実は私たちの体は肝臓でコレステロールを合成しているのです。体重50kgの人で1日当たり600~650mg、しかも食事で摂る量が少なければ体内で多く合成し、食事で摂る量が多ければ体内で合成する量を少なくしてコレステロールの量を調整しています。常に一定量が保たれるような体の仕組みがあるので、食事からの影響を受けることはほとんどありません。

 私たちの体は、コレステロールについても「摂りすぎたらつくらない」「足りなかったらつくる」という素晴らしいシステムが内蔵されています。いわゆるホメオスタシス(恒常性)と呼ばれるものです。つまり、そのようにしてコントロールするほど、人間の体にとってコレステロールは重要な物質で、生きていくためにコレステロールは必要不可欠なのです。


多くの人が抗コレステロール薬を飲み続けている現代。そこには恐ろしい副作用が。その真実から薬を使わずに数値を改善する方法まで



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