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プレステVR、低迷深刻…VR、アダルト向けは活況、娯楽施設でも活用広がる

「PlayStation VR」の発売記念イベントの様子(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
 ソニー・インタラクティブエンタテインメントから「PlayStation VR(PSVR)」が発売され、「VR(バーチャルリアリティ)元年」と騒がれたのは2016年。しかし、それから2年近くたってもPSVRは盛り上がりに欠け、低迷を続けている。


 一方で、VRを取り入れて勢いを増しているのがアミューズメント施設やフィットネスクラブといった業界だ。なぜPSVRは期待外れに終わりつつあり、ゲーム業界以外でVRが盛り上がりを見せているのか。

新型PSVRも不発…ソフト不足でヒット作なし


 まず、PSVRをめぐる状況を整理しておこう。PSVRは、家庭用ゲーム機「PlayStation4(PS4)」に接続してVRゲームや映像を楽しむことのできるデバイスだ。「革命的なゲーム体験ができる」という触れ込みで、当初は大きな話題となった。

 しかし、5万円近くもする価格に加え、出荷数が少なく常に品薄ということもあって、期待された“爆発的なヒット”には至っていないのが現状だ。

 昨年秋には、イヤホン端子の位置が変更されリニューアルした「新型PSVR」が発売されたが、これも起爆剤にはなっていない。品薄感は解消されつつあるが、それは生産ラインが安定してきたからなのか、それとも消費者が興味を失ったためなのか、現時点では判断しづらい状況だという。

 PSVRは、なぜいまいち盛り上がらないのだろうか。ゲーム雑誌の編集者・A氏は、その理由を「やはりソフト不足に原因がある」と指摘する。

「PSVR対応ソフトの数は、現在20本強。ムービーが主軸だったりミニゲーム的なものが多かったりする配信専用ソフトは数多くリリースされていますが、それを合わせても約150タイトルほどで、誰もがプレイしたくなるようなヒット作はまだ生まれていません」(A氏)

 ソフト不足に陥ってしまう原因のひとつに、VRゲーム作品の制作には非常に手間暇がかかるという事情があるようだ。

「ミニゲーム的なものならまだしも、最先端のグラフィックやゲーム性を盛り込んだVRゲームをつくるには資金も時間も必要です。また、仮に完成させても今の市場状況では投資額を回収できない可能性が高い。こうした事情が、PSVRが盛り上がらない原因でしょう」(同)

VRと相性がいい業界は?


 もっとも、「VRで盛り上がっていないのは、口火を切ったPSVRだけ」という見方もある。家庭用ゲーム以外に目を向けると、VRという表現方法を得たことで活性化している業界も多いのだ。

 その筆頭は、なんといってもアダルト業界だろう。たとえば、成人向けCGアニメやゲームはVRと相性がよく、同人レベルでも制作が可能なので、かなりの数のVR作品がリリースされているという。

 さらに活況を呈しているのは、VRアダルトビデオだ。この分野では月に200本近くの新作が公開され、配信大手の「DMM.R18」には累計2500本以上のVR対応作品がラインアップされている。

「その圧倒的な制作本数がノウハウを蓄積させ、進化のスピードをどんどん加速させているのです」と話すのは、ライターのB氏だ。

「3D撮影や臨場感のあるバイノーラル録音、さらに人物の大きさの比率を最適化する技術的な進化に加え、成人向けビデオ作品では女優がカメラから目を離さず耳元にささやくように語りかけるなど、演出の分野も洗練されている。そのため、企画性と技術がマッチした、より没入感のあるヒット作が続々と生まれています」(B氏)

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