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実写は失敗だらけのディズニー、人気コンテンツ買収→続編連発で大儲け商法…その先の野望

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 もっとも、これは“映画ファン的な見方”だという。ビジネス的な観点から考えると、「ディズニーが独自のネット配信ビジネスに参入するための布石」という見方もあるようだ。

 現在の映像ビジネスは、劇場公開、DVDなどパッケージのセル&レンタル、ケーブルテレビといった従来の手法が衰退する一方で、「Netflix」「Hulu」「Amazonプライム・ビデオ」といったネット配信モデルが主流となっている。

 ディズニーはこの市場に参入して独自に新サービスを立ち上げ、自社が権利を持つコンテンツを配信していくのでは……という見方も出ているのだ。

「21世紀フォックスはHuluに出資しており、今回の買収でディズニーは結果的にHuluの大株主になりました。ディズニーが独自の配信サービスを立ち上げるのであれば、Huluも大きく変わる可能性が高いですね」(同)

ディズニー、真の狙いは知的財産権?


 今回の買収により、『エイリアン』や『ダイ・ハード』といった21世紀フォックスのヒット作もディズニーのものとなった。ただし、その狙いは「単に、過去の名作をネット配信で垂れ流す」というものではなさそうだ。

「配信サービスで過去作をラインナップしたところで、そこまで大きなビジネスにはなりません。ディズニーが欲しかったのは映画そのものではなく、タイトルやキャラクターなどのIP(知的財産権)でしょう。IPを持っていれば、続編やスピンオフ、テレビシリーズなどをつくることもできるからです」(同)

 すでに、ディズニーは自社のアニメキャラクターを使って、おびただしい数の続編やテレビシリーズを制作している。マーベルのキャラクターも、すでにファンでもフォローしきれないほどのスピンオフやテレビシリーズが制作・放送されている。今後、21世紀フォックスのコンテンツも同じように増殖していくのだろうか。

 また、「IPを生かす」という部分では、ディズニーが持っているテーマパーク事業が強みになるという。ルーカスフィルムを買収する前から、ディズニーランドには『スター・ウォーズ』のアトラクションがあったが、19年にはカリフォルニアとフロリダのパークに「STAR WARS:Galaxy's Edge」というエリアが完成する。

 21世紀フォックスが版権を持つ映画『アバター』のアトラクションも、すでにフロリダの「アニマル・キングダム」に誕生しており、今後は21世紀フォックスのIPを活用したアトラクションやショーが続々と生まれることは想像に難くない。

「もはや、ディズニーに買えないものはないといってもいい。すでに、次のターゲットを探しているかもしれないですね」(同)

 さらに巨大化する“ディズニー帝国”の今後を、世界が注視している。
(文=ソマリキヨシロウ/清談社)

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