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ゾゾタウンに暗雲、包囲網狭まる…購入者増が急失速、初代ゾゾスーツ生産失敗で特損

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 好調な業績が慢心を生んだのだろうか。スタートトゥデイの18年3月期の連結決算は、売上高が前期比28.8%増の984億円、最終的な儲けを示す純利益は18.3%増の201億円で、大幅な増収増益だった。

 財務内容は良好だ。1年以内の収支倍率を表す流動比率は202.9%と極めて高い。1年以内に現金化できる流動資産は552億円にもなる。そのため、同社にしてみれば「たかが40億円」なのかもしれない。

 しかし、決して楽観視していられる状況ではない。主力事業であるゾゾタウンの購入者数の伸びが鈍化しているためだ。

 18年3月期の購入者数は前年比14.2%増の722万人だった。2桁の伸びを見せているので決して悪いわけではないが、16年3月期が25.9%増、17年3月期が41.2%増だったことを考えると失速したといっていいだろう。

ライバル各社の「ゾゾタウン包囲網」が狭まる


 ゾゾタウンを追撃するべく、ライバルも攻勢を強めている。

 アマゾンジャパンは3月15日、ファッション専用の撮影スタジオを東京・品川に開設したと発表。見栄えの良い写真や画像を撮影することで衣料品の販売を強化する考えだ。同スタジオは延べ床面積が7500平方メートルとアマゾンで最大の撮影スタジオという。スチール撮影ブースを11、動画撮影ブースを5つも設けたほか、モデルにヘアメイクを施すスペースなども備えている。

 現在「アマゾンファッション」では、数千のブランドと数千万点のアイテムを取り扱っているという。17年には新たに1000を超えるブランドの取り扱いを始めた。ファッションはアマゾンが現在注力している分野のひとつといえるだろう。先行しているゾゾタウンを追撃する体制が整いつつある。

 楽天も大きな脅威となりそうだ。5月2日付日本経済新聞が「楽天がファッション分野のネット通販で伊藤忠商事と提携する調整をしていることが明らかになった」と報じた。

 同記事によると「年内にも共同出資会社を設立する見込みで、伊藤忠が抱えるアパレルブランドを楽天経由で販売したり、物流も共同で手がけたりする見通し」という。

 伊藤忠は繊維ビジネスが祖業だ。1970年代にはブランドファッションの輸入を始め、やがて製造した衣料品にブランドを付して販売を行うライセンスビジネスを行うようになる。2000年代にはブランドへの直接投資を行うようになり、数々の世界的ブランドの買収や資本参加を行っていった。

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