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ゾゾタウンに暗雲、包囲網狭まる…購入者増が急失速、初代ゾゾスーツ生産失敗で特損

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 こうしたことから、伊藤忠はファッションビジネスに造詣が深いことがわかる。素材の提案から商品企画、生産、物流まで一貫して支援できる体制を整えているのだ。楽天と伊藤忠が組むことで、ゾゾタウンにはない新たなファッションビジネスを生み出す可能性を秘めているといえるだろう。

 新たなファッション通販サイトも生まれている。三井不動産は昨年11月、衣料品が主体のネット通販サイト「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」を開設した。同社が運営する商業施設「ららぽーと」などに入居するユナイテッドアローズやシップスなどのブランドが参画している。

 同サイトでは実店舗のスタッフやファッションのインフルエンサーが考えた服のコーディネートを提案するコーナーを設けた。提案された服を実店舗で試すことができ、また実店舗の在庫を確認することができるなど、実店舗と連携したサイトになっているのが特徴だ。

 実店舗が主戦場のアパレル企業がネット通販に力を入れ始めていることもゾゾタウンの脅威といえるだろう。たとえば、ユニクロを運営するファーストリテイリングは将来的に、ネット通販の売上比率を30%に拡大する方針を示しており、ネット通販を担う巨大な物流センターを16年4月に東京・有明で稼働させたり、ネット通販で購入した商品を受け取れるコンビニの数を増やすなど、ネット通販の売り上げを拡大するための施策を次々と打ち出している。こういった動きがアパレル各社で広がっているのだ。

 ファッション分野のネット通販市場ではゾゾタウンが先行しているが、競合各社も市場の取り込みに躍起だ。ゾゾタウンに対する包囲網は確実に狭まっているといえるだろう。業績好調のスタートトゥデイといえども、うかうかしてはいられない。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

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