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アメフト悪質タックル、内田監督を大学幹部に就任させた日大の責任…共謀共同正犯の可能性

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5月17日、関学で会見を行うアメフト部の鳥内秀晃監督と小野宏ディレクター

 5月17日午後、兵庫県西宮市の関西学院大学でアメリカンフットボール部の鳥内秀晃監督、小野宏ディレクターが会見を行い、100人を超す報道陣が集まった。12日の会見では数人だったことから、ラフプレイ自体よりも、その後の日本大学サイドの不誠実極まる非常識な対応が騒動を大きくさせたことは明白だ。

 5月6日、東京都内で行われたアメフトの関学対日大の定期戦で、試合開始早々、日大3年生のDL(ディフェンスライン)の選手がパスをし終わった関学の司令塔の2年生QB(クォーターバック)に真後ろから猛タックルを浴びせて倒した。関学QBが球を投げ終えてかなりたってから、わざわざ方向を変えて突進しており、明らかに怪我をさせようという「故意」の悪質なプレイだった。

 ところが、この選手はその時点で退場にならず、その後も関学選手を殴るなどし、3度目のラフプレイでやっと反則退場となった。今回、審判は最初のプレイに気づいていたが、簡単なファウルとしただけだった。プロ野球でも危険球を投げた投手は一発退場であり、ジャッジが正しかったかも問われよう。被害を受けた選手は全治3週間のケガを負ったが、脊髄損傷による半身不随など後遺症の残る重篤な状態どころか、生命を失う危険すらあった行為だ。アメフト、ラグビー、アイスホッケーなど接触プレイが多い球技では、走っている時や「来るぞ」と構えている時は激しく当たられても意外と大きなケガはしないものだ。しかし、力を抜いている時に不意打ちを食らうのが一番危ない。

「日大監督の指示」を思わす会見


 小野氏は冷静に日大の回答書を読み上げていたが、鳥内監督は「ああいうのを認めればスポーツでなくなってしまう、暴力ですよね、あれは……」と強い怒りを表情ににじませた。日大の内田正人監督は試合後、「あれくらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」としていた。関学の抗議文は、ラフプレイやこうした発言の真偽や謝罪を求めていた。

 すでに報道では日大の選手から「監督が指示していた」という声が多く聞かれ、関学もそれを問うたが、回答書は「意図的な暴力行為を行うことなどを選手へ教えることは全くございません。ルールに基づいた厳しさによるものでありますが、今回、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離が起きていたことが問題の本質」として謝罪した。

 鳥内監督は「非常に悪質、次の日か、その次の日に責任者が我々の選手、保護者に直接謝辞するのが筋」と怒った。驚くべきことに日大の内田監督は騒動の後、まったく表に出て来ず、関学選手へ直接の謝罪もしていなかった。鳥内監督は日大の「乖離」という説明について、「それなら、あの最初のプレイの時になぜベンチに戻して『そういうプレイをしろと言ったのではない』ということができなかったのか」「なんで彼だけがああいうプレイをしたのか」と反論した。映像でも、退場してきた日大の選手を内田監督がねぎらっているようにしか見えない。

 小野氏は「昨年の甲子園ボールや今週の試合でルールの範囲内でプレイしていた選手がなぜ突然、このような意図的で危険かつ悪質な行為に及んだのか」と疑問を投じ「監督が容認していたと疑念を抱かざるを得ない」と話した。控えめだが、両氏とも「内田監督の指示」を確信している印象だった。小野氏は「5月24日までに誠意ある回答がなければ定期戦は行わない」と話した。

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