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木村隆志「現代放送のミカタ」

フジテレビが『極タウン』で仕掛ける覚悟の消耗戦…苦い歴史と勝算

「」より
 5月に入って、ようやく新番組『世界!極タウンに住んでみる』(以下、『極タウン』)がスタート。フジテレビの象徴的存在だった『めちゃ×2イケてるッ!』の後番組でもあり、注目を集めたものの、初回は2時間スペシャルにもかかわらず平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に終わるなど、苦しいスタートとなった。


 1月に新番組の内容が発表されたときから、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『世界ふしぎ発見!』(TBS系)、『陸海空 地球征服するなんて』(テレビ朝日系)、『クレイジージャーニー』(TBS系)、『世界の村で発見!こんなところに日本人』(テレビ朝日系)、『世界ナゼそこに?日本人』(テレビ東京系)などがそろう海外ロケバラエティであることに、「なぜ今さら?」という声が飛び交っていた。

 しかも、1月からフジテレビ系列の関西テレビが『世界の村のどエライさん』を始めたばかり。案の定と言うべきか、1月に『極タウン』のパイロット版が放送されたわずか1カ月後に『どエライさん』が同じオーストラリアのクーバーピディを取り上げるなど、他局だけでなく系列局とのネタかぶりが懸念されていた。

 加えて、レギュラー放送が始まった直後から、「なぜ在宅率の低いゴールデンウィークにスタートさせたのか?」「スタッフがロケに行き、それをタレントがスタジオで見守るのは不自然」「ゴールデンタイムの番組とは思えない出演者数の少なさとスタジオの狭さ」などの疑問が飛び交っている。

 しかし、フジテレビはそんな疑問の声や苦戦を覚悟の上で、同番組をスタートさせたのではないか。

“ナスD”の成功はレアケースにすぎない


 番組の冒頭に、ネタ集めとして外国人に街頭インタビュー。それをきっかけにディレクターが現地へ飛ぶ。スタジオは、東野幸治、恵俊彰、ゲストという少数精鋭主義。これらの構成はドキュメントバラエティの得意なテレビ東京の番組そっくりであり、“低予算”というキーワードに集約される。

 まず、スタジオの小ささや3人という出演者数を見れば、予算を割くつもりがないことは一目瞭然。もちろん、「その分、ロケに予算を投入しています」ということなら問題はない。

 しかし、ロケのリポーターはタレントではなくスタッフであり、ここも低予算。もし、フジテレビの制作サイドに「スタッフなら長期ロケをさせられる」「多少の過酷さやトラブルも、タレントではないからいいだろう」という意識があるのなら、労働条件やハラスメントへの見方が厳しい時代の流れに逆行している。

 むしろ、一般人であるスタッフよりブレイク前のタレントのほうが、過酷さやトラブルがあっても、それをチャンスと思いネタに変えられるなど、「オイシイ」はず。実際、テレビ東京を除く民放他局の海外ロケバラエティは、そのほとんどでリポーターにタレントを起用している。

『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』の体当たりロケで人気を集めた“ナスD”(テレビ朝日の友寄隆英ゼネラルプロデューサー兼ディレクター)の成功は個人能力の高さによるレアケースにすぎず、同番組も、ほかのリポーターは西村瑞樹(バイきんぐ)やバットナイス常田らブレイク狙いの芸人ばかりだ。

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