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六代目山口組定例会後に起きた逮捕劇……当事者の最年少直参が他の二次団体に“吸収”される理由とは?

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六代目山口組直参・高島会長率いる朋友会本部事務所

 兵庫県神戸市篠原にある六代目山口組総本部。6月5日、この場所で六代目山口組の定例会が開催された。漏れ伝わってくる話では、この定例会で特別な通達事項などはなかったようだが、同会終了後、立て続けに組員たちの逮捕劇が起きている。

 まずは定例会からの帰途、直参組長らが搭乗した一台の車両が、兵庫県警により停車させられ、運転していた組員がその場で逮捕されることとなった。逮捕されたのは、愛知県名古屋市に本拠を置く六代目山口組傘下団体「二代目杉組」の組員。容疑は、無車検の自動車を運転(道路運送車両法違反)というものだった。これについて、六代目山口組系の幹部は次のように説明する。

「定例会には必ず捜査員と報道関係者が詰めかけ、総本部へ出入りする車両を入念に調べている。特に当局は、直参組長らが乗る車両のナンバーから照会をかけて、所有者や車検切れなどの違法性がないかを調べる。今回もそうしたなかで無車検が発覚し、逮捕したのではないか。そうでなければ、総本部へと入る前に逮捕していたはずだ」

 兵庫県警がこのような動きを見せてすぐ、大阪府警も同日午後に六代目山口組直系組長らを逮捕している。

 逮捕されたのは、六代目山口組幹部である三代目一心会・能塚恵会長と朋友会・高島伸佳会長だ。逮捕容疑は、大阪市中央区の路上で今年5月、アルバイト男性へ暴行を加えたというもの。

 高島会長といえば、2014年に30代ながら最年少で直参へと昇格。若手のホープとして、組織内から期待が寄せられていた人物だ。若くして渡世入りし、17歳で英五郎組長率いる初代英組の門戸を叩き、そこからめきめきと頭角を現し、初代英組では本部長を務め、二代目体制が発足すると同時に若頭へと就任。直参昇格と同時に朋友会を立ち上げている。

組織強化のために二次団体の合併策も

 高島会長が初代英組で本部長を務めていた頃、筆者の地元である兵庫県尼崎市に住んでいたことから、筆者とも親交ができ、当時筆者が経営していた飲食店にも英組の別の最高幹部と訪れてくれ、酒を飲み交わす間柄となった。著者が、所属していた組織の親分の引退に伴い渡世から足を洗うと決めた際にも、わざわざ訪ねてきてくれ、「一緒にがんばりましょうよ」と熱心に引きとめてくれたのも高島会長であった。

 また、その後、筆者に長男が生まれた際には、カタギとなった筆者の立場を慮ってくれながらも祝福の言葉を届けてくれた。その時すでに高島会長は、六代目山口組の直系組長へと昇格を果たしていたのだが、だからといっておごることはなく、言葉遣いは知り合った頃のまま丁寧で、肩書や立場で態度を変えるようなことをしない、信用できる人物だった。

 その高島会長が直参を降り、他の二次団体へ加入するという話が出ている。一見、自ら降格するような行為だが、これについて六代目山口組関係者の見解はこうだ。

「なにもこれは初めてのケースではない。福岡でも地元組織を強化するために、当時六代目山口組で若頭補佐を務めていた光生会が、同じく福岡を拠点とする二代目伊豆組に加入している。今後も地域ごとに組織を強化させていくために、こうした吸収合併的な方策も六代目山口組では取り入れていくのではないか」

 現在、光生会は二代目体制となり、二代目伊豆組では本部長の要職を務めているが、初代会長も引退することなく、二代目伊豆組で名誉職に就いている。直系組織同士を合併させることで地域の連帯をはかり、運営上、合理化できるところはしていく。企業と同じような再編・強化の方策を取り入れながら、六代目山口組も時代に順応すべく変化していっているのだろう。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に(共にサイゾー)。最新刊は(同)。

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