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「やる気スイッチ」は遺伝する! 頭のいい子を育てるために親がやるべきこととは

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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手や、将棋の藤井聡太七段とまではいかなくても、我が子は才能に恵まれかつそれを存分に発揮する人生を歩んでほしいと願うのが親心というもの。

 とはいっても、「才能」ほど悩ましい言葉はない。いつの時代も子育ての大きなトピックである。

■天才児を育てた方法が我が子に通用しないのには、理由があった

 でも実は、そこまで悩む話でもない。

 (はせがわわか著、SBクリエイティブ刊)は、「やる気が出るスイッチ(きっかけ)は、親から子に遺伝する」としている。

 遺伝というと「学力の高かった親の子どもは、やはり学力が高い」と連想されそうだが、ここで言いたいことはそんなことではない。

 「どんな環境がワクワクするか」「どんな時に幸せか」「どんなやり方が楽にできるか」といった、「やる気が出るスイッチ」に関連することは、親から子に遺伝するということである。

 つまり、我が子を主体的に勉強する子にしたいなら、親がやるべきことは他の家庭のうまくいった事例をマネすることではない。

 まずは親が子供だった時に、自分自身がどんな時にやる気が出たのかを思い出して、その時の環境や親からかけてもらった言葉を思い出すことが大事となる。これらの環境や言葉を、子どもにも与えれば、子どもは拍子抜けするほどやる気になってくれることが多いのである。

■ご褒美が、学習意欲も発想力も奪う

 子どものやる気が出るスイッチを押すには、ご褒美がいいと思うかもしれないが、実はご褒美はかなり危険であるのだ。ご褒美によって、かえって勉強が苦手になったり、嫌いになったりすることが多いからだ。

 このテーマについて、本書では1973年に行われたスタンフォード大学の心理学者マーク・レッパーの実験を紹介している。

 この実験は絵を描くのが好きな幼稚園児を

A.「上手に描けた子には『よくできましたで賞』をあげます」と言って魅力的な賞状を見せ、お絵描きが終わってから賞状を渡したグループ。

B.賞状のことは伝えずにお絵描きをしたが、描き終わってから賞状を渡したグループ

C.賞状のことは伝えずにお絵描きをしたが、終わった後も賞状を渡さなかったグループ

 の3つに分け、その後の経過を見るというもの。数週間後3つのグループのうち「A」だけが、幼稚園の自由時間でお絵描きをする時間が減ってしまったという。

 どのグループの園児たちも、もともとは自由時間にお絵描きをよくやっていたが、賞状がもらえることを知り実際に与えられたことで、「ただ、楽しいからやっていたこと」に「賞状をもらう」という目標が入り込んだ。そして、「お絵描きは『よくできましたで賞』をもらうためにやらなければいけないこと」だと無意識に感じたグループAの園児たちは、お絵描き自体への興味を失ってしまったと本書では結論づけている。

 さらに知っておきたいのは、もともと興味のないことをさせるためにご褒美で釣るのは、もっと危険であるということ。子どもはとにかく早く作業を終わらせようとするからだ。

 しまいには指示に従うだけでご褒美がもらえるクセがつき、指示待ち人間になってしまう。こうなってしまうと、発想力や意欲なんて全然育たない。

 本書では、「子どもが自主的に知的能力を伸ばしていくための子育て」をテーマに、親がすべきコミュニケーションや子どもの生活習慣、そして遊びや習い事についてまで、過去に行われた研究や実験の結果を踏まえて詳しく解説されている。

 先述のように、子育ての大前提は、まず親が自分自身を知ること。そのための診断テストも掲載されているので、自身の子育てを振り返る意味でも参考にしてみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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