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北朝鮮、米朝会談後に貿易大国化か…高度なIT技術と米国資本を活用、すでに資本主義導入

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一足お先に米朝首脳会談 そっくりさんがシンガポール入り(写真:AFP/アフロ)

 米朝首脳会談が12日に迫るなか、金正恩朝鮮労働党委員長は党の内部会議で「トランプ大統領との会談は必ず成功することは疑いない。米国は経済制裁を解除し、わが国は韓国や中国はもちろん米国からの投資を引き出し、貿易大国になるだろう」と指摘していたことがわかった。

 また、中国の習近平国家主席も5月中旬、北朝鮮の地方指導者らからなる親善参観団の訪中を受け入れ、自ら訪問団と会見し写真に納まった。中国の最高指導者が他国の地方指導者クラスを丁重にもてなすのは極めて異例。それだけに、中国側は北朝鮮の経済開発への意欲的な取り組みを評価し、中国が国を挙げて、北朝鮮経済を下支えしようとの意思を明らかにしたといえよう。

中国、北朝鮮の経済開発を重要視


 5月7、8日の中国遼寧省大連市における中朝首脳会談後、朝鮮労働党の内部会議が金氏を中心として平壌で開催され、今後の経済開発を主要議題として開催。金氏は席上、南北首脳会談や中朝首脳会談が成功したことによって、北朝鮮と中韓両国などとの「経済協力の深化をもたらすのは間違いない」と指摘したうえで、トランプ米大統領との首脳会談後は米国資本も誘致することになると断定したという。

 これを裏付けるように、金氏は5月下旬、北朝鮮の東海岸の中心都市、元山市の空港付近に建設中の「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」プロジェクトを自ら視察し、現場作業員を鼓舞した。同地区周辺で昨年までミサイル発射実験が行われており、金氏自身が建設現場に赴くことで、核・ミサイル開発を中止し、経済開発を優先することを誇示する狙いがあるとみられる。

 このような動きを歓迎しているが中国だ。大連での中朝首脳会談で、金氏が習氏に「地方都市の経済開発を優先したいので、地方指導者が中国の改革開放路線の成果を視察する機会を設けてもらえませんか」と尋ねると、習氏は二つ返事で快諾。

 北朝鮮の参観団は北京を中心に、上海や大連、瀋陽、丹東、南部の広東省深センや広州などを2週間かけて視察。習氏も参観団のメンバーと会見した。習氏が外国の訪中団と会うのは通常、国家指導者や外国政府の実力者であり、地方指導者クラスと会うことはほとんどないため、習氏が北朝鮮の経済開発をいかに重要視しているかがうかがえる。

すでに資本主義的経済モデルを導入


 北朝鮮経済の将来性について、北朝鮮と隣接する中国東北部・吉林省の吉林大学東北アジア研究院副院長の張慧智教授は、まず第1に、金・銀・銅やレアメタルなどの鉱産資源が大量に手つかずに残されていることを挙げている。

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