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『コンフィデンスマン』最終回、ドラマ史に残る大どんでん返し&壮大な伏線に視聴者呆然

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 長澤まさみ主演の連続テレビドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の最終回が11日に放送され、視聴率が9.2%(関東地区平均、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。自己最高だった第9話からは0.3ポイントのダウンで、一度も2桁には達しなかった。

 同作品は、長澤演じるダー子、東出昌大演じるボクちゃん、小日向文世演じるリチャードの3人が信用詐欺師(コンフィデンスマン)となり、欲望にまみれた人間から大金をだまし取る1話完結型ドラマだ。

 最終回は、マフィアを率いる鉢巻秀男(佐藤隆太)がダー子たちを拘束するという波乱の幕開け。鉢巻の父は「子犬」と名乗る詐欺師に15億円もの金をだまし取られ、孤独のうちに死んでいったのだという。ダー子を含む3人のうちの誰かが「子犬」だとにらんだ鉢巻は、復讐のために乗り込んできたのだった。鉢巻はダー子たちの過去や家族を調べ上げ、本当のことを言わなければ家族に手を出すと揺さぶる。観念した3人は、促されるままにあり金をすべて鉢巻の口座に振り込むが、それを見届けた鉢巻は拳銃を3人に向けて放ち、逃走した――という展開だった。

 最終回は今までとはがらりと変わった脚本・演出だった。今まではターゲットに合わせてあらゆる人物になりすました3人がターゲットのもとへ出かけていき、さまざまな仕掛けを駆使してお金をだまし取るという話が繰り広げられた。だが、今回はホテルのスイートルームでほぼすべての話が完結するワンシチュエーションドラマの体裁を取っており、ダー子たちが他の誰かになりすますこともない。3人とも、本来の自分である信用詐欺師として鉢巻と対峙したのだ。

 執念深い鉢巻は3人についてありとあらゆる情報を調べ上げており、ダー子らも何とか反撃を試みるがすべて先を読まれており、なすすべがない。これまでのコメディー路線とは違ってサスペンス色の強いストーリーになっており、「どうなるんだろう」と引き込まれた半面、「ちょっと長いのでは」との違和感も覚えた。

 伏せられていた3人の過去が暴かれていく場面も、少々残念なものを感じた。しがらみのない3人が破天荒に行動するドラマだから良かったのに、最終回で「実は悲しい過去がありました」みたいなことを明かされても興ざめである。と思っていたら、最後に予想だにしなかった大どんでん返しが待っていた。その内容は書かずにおくが、ダー子たちの手口をこれまでさんざん見せられて「ちょっとやそっとのことではだまされないぞ」と思っていた筆者もきれいにだまされた。脚本の古沢良太氏に脱帽である。

 最終回だと思って見ていたら、第1話の前日譚だったことがラストにわかるという大仕掛けもすごい。普通に視聴していればこのドラマが時系列順に放送されていないことがわかるようにはなっていたが、それが伏線だったとは恐れ入る。戸田菜穂をはじめ、著名な俳優たちをチョイ役で起用する「無駄遣いキャスティング」もおもしろさを増していた。なかでも、野間口徹は本人が事前にTwitterで出演を予告したにもかかわらず、架空の人物として一瞬登場したのみであり、視聴者の間でも「ぜいたくすぎ」と話題を呼んだ。それだけ古沢氏のドラマに出たいという俳優が多いということだろう。

 出来の良い回とそうでない回との差が激しかったものの、意欲作であったことは間違いないし、長澤をはじめレギュラー俳優陣・ゲスト俳優陣ともに持ち味を生かした演技で古沢氏の描く世界観を生き生きと表現してくれた――というのが、全10回を通したこの作品への評価だ。劇場版への期待も高まる。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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