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スーツ需要蒸発…支出額4割減、イオンが約1万円スーツ販売の価格破壊で業界にトドメ?

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紳士服市場が縮小するなか、競合も乱立

 そんななか、紳士服専門店以外でも低価格を売りにしたスーツを販売する企業が出現し、頭角を現している。

 大型スーパーがその筆頭格だろう。イオンはプライベートブランド(PB)「トップバリュ」でスーツを販売。価格は安いもので1万3000円(税別、以下同)程度だ。イトーヨーカ堂は紳士服のPB「ビジネスエキスパート」でスーツを販売。価格は安いもので1万円程度となっている。価格だけ見れば、どちらも紳士服専門店に勝るとも劣らない。

 また、ユニクロはセットアップとしても着用できる「感動ジャケット」と「感動パンツ」を販売している。上下合計でも1万円以下と低価格だ。また、色柄やシルエットなどをセミオーダー感覚で選べるジャケットを1万4900円、セットアップできるパンツを5990円で販売している。合計で2万890円と、こちらも手ごろな価格となっている。

 こうした低価格でスーツを販売する衣料品店が増えたこともあり、スーツ市場は一層厳しさを増している。さらに、少子化の進行に加え、オフィスカジュアルの普及も進むことが予想され、今後も厳しい環境が続くだろう。紳士服各社は、スーツ事業以外の収益源の構築が急務といえる。

 現在、AOKIは結婚式場とカラオケボックス、複合カフェの非アパレル事業が連結売上高の4割を占め、スーツ事業以外の収益源の構築が進んでいる。特に複合カフェ事業は大きく伸びており、17年度の売上高は前年比13%増の341億円だった。複合カフェ「快活クラブ」の店舗が増えたほか、既存店売上高が前年を上回ったことが寄与した。売上高は12年度からほぼ倍増している。

 ただ、結婚式場とカラオケボックスは予断を許さない状況だ。結婚式場事業の17年度の売上高は271億円だったが、14年度の309億円からは12%減っている。結婚する人が減ったほか、結婚式・披露宴にあまり費用をかけない人が増えたり、披露宴を開かないなど結婚前後のイベントを省略する「地味婚」が普及していることも大きく影響した。AOKIのカラオケボックス事業の17年度の売上高は186億円だった。かつては成長していた事業だったが、15年度に182億円を売り上げてからは横ばいで推移。頭打ち感が漂っている。

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