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検事が泣くだけで犯人が自白って…『正義のセ』もはや検事という職業を冒涜するレベルの単純さ

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 吉高由里子主演の連続テレビドラマ『正義のセ』(日本テレビ系)最終回が、6月13日に放送された。平均視聴率は10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、前週記録した自己ワーストの8.9%から1.1ポイントの回復を果たしたが、全話平均は9.8%と2ケタに届かなかった。何もかもが中途半端なドラマだったので、無理もないだろう。

 同ドラマでは、横浜地方検察庁港南支部に配属された主人公の新人検事・竹村凜々子(吉高)が、未熟ながらも情熱を持ち、事件やその加害者、被害者らと向き合う姿が描かれた。最終回で凜々子が任されたのは、衆議院議員・中条良成(宅麻伸)の息子・秀成(落合モトキ)が犯した殺人事件。秀成は、殺してしまった入江大輔(佐藤祐基)が先に手を出してきたと話し、その現場を目撃していたという加納勇(飯田基祐)の証言とも一致。また、入江には傷害事件を起こしていた過去もあったため、秀成の正当防衛が認められるかと思われた。

 しかし、凜々子と検察事務官・相原勉(安田顕)が捜査を進めると、入江の真面目な生活態度が明らかになってくる。入江の恋人・大石笑子(岡本玲)も「穏やかで人に暴力を振るう人間ではない」と訴え、彼の死の真相を知りたがっていた。そんななか、秀成の父親である中条議員は検察上層部やマスコミへの働きかけをチラつかせ、凜々子は“検察庁全体の危機”という重圧を背負う。それでも、相原や支部長・梅宮譲(寺脇康文)、先輩検事・大塚仁志(三浦翔平)らに支えられ、真実を見つけ出す……といった内容だった。

 大塚といえば、普段はクールなドSキャラなのに、第5話で酔っ払った凜々子にキスされてからというもの、キャラが崩壊。その姿が「初々しくてカワイイ!」と評判で、以降は凜々子と大塚の関係にも視聴者の関心が集まっていた。ところが、最終回で大塚が凜々子をサポートする場面はあったものの、肝心のラブストーリーは展開しないまま終了した。それどころか、大塚は一貫してクールに振る舞い、最後なのに“カワイイ”表情は見られなかった。そのため、インターネット上には「凜々子と大塚さんの話はどうなったの?」「カワイイ大塚さんを待っていたのにガッカリ」といった書き込みが噴出した。

 一応、同作が“お仕事ドラマ”であると考えると、恋愛はあくまでもサイドストーリー的な扱いだったのかもしれないが、それにしても中途半端だ。さらに、“お仕事ドラマ”を強調するなら、もっとしっかりした内容であってほしかった。これまでもずっと単純なストーリーを繰り返して「薄っぺらい」「捻りがない」などと酷評されていたが、最終回に関しては秀成の正当防衛を崩す証拠もなく、なんと凜々子が涙ぐんで熱く語りかけるだけで自白させることに成功するという、超単純展開だった。

 まさか検事が“泣き落とし”で事件を解決するなどとは思いもしなかったので、そういう意味では初めて同ドラマに「意外性」を感じたが、「検事が泣けば加害者が心を入れ替えるなんて、あまりにも非現実的すぎる」と、困惑している視聴者も少なくないようだ。結局、“お仕事ドラマ”としても中途半端だったと言わざるを得ないし、だからこそ視聴率も微妙なものになったということだろう。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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