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桶谷 功「インサイト思考 ~人の気持ちをひもとくマーケティング」 

なぜ『日本100名城に行こう』は60万部のベストセラーに?つい買わせるマニアックな秘密

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 お城ブームに乗って、さまざまな図説本やビジュアル本、ガイドブックが出ていますが、学研のお城の本がダントツのNo.1の売上をあげています。をはじめとするシリーズで、シリーズ累計60万部を突破しています。

 読者はシニアに限らず、子供から城ガールまで幅広いようですが、何がそんなに人気なのでしょうか。

 実は、公益社団法人 日本城郭協会の「公式スタンプ帳」が付録として付いているのは、このお城ガイドブックのシリーズだけなのです。「日本100名城」のスタンプラリーに出かけてスタンプを集める。そして、100城すべてを集めると、日本城郭協会から「登城完了」が認定されます。そして、「登城順位」が認定され、協会のホームページに名前が掲載されたり、登城達成記念の盾が贈られたりするのです。

スタンプラリーは、年齢を超えた普遍的なインサイトをとらえている


 スタンプラリーというと、子供が動物園や博物館、鉄道の駅などで、夢中になってスタンプを押している姿をよく見かけます。筆者にも9歳の娘と5歳の息子がいますが、スタンプラリーが大好き。スタンプ帳を手にすると、とたんにやる気に火が付いて、2人とも走っていってしまいます。そう、スタンプラリーは一種の「宝探し」ともいえるものです。

 しかし、そのスタンプラリーに子供が飽きてしまったというのに、そのあとはお父さんのほうが夢中になってスタンプを集め続けているという話を聞くことがあります。スタンプラリーは、年齢に関係なく人を夢中にさせるゲーミフィケーション(ゲーム化)なのでしょう。

 でも、なぜか、お母さんがスタンプラリーに夢中という話はあまり聞きません。男子のほうが、スタンプを集めたり、昆虫採集をしたり、モンスターをハンティングしたり、フィギュアを集めたり、レアカードをコレクションしたり、ゲームでコンプリートしたくなったり、あまり役に立たないものを集めるのが好きそうです。一方、女子がコレクションをするのは、かわいい小物やアクセサリーなど、実用性のあるものが多いといわれています。

 この「お城めぐりのスタンプラリー」に、シニア、特に男性シニアも夢中になるというのがおもしろいところです。宝探しはいくつになってもおもしろく、宝を集めていくのは何歳になっても楽しい。スタンプラリーは、年齢を超えた、普遍的なインサイトをつかまえているといえるでしょう。

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