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ゼロカロリー清涼飲料水、人工甘味料で「がん発病率上昇」との研究報告…反論も

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清涼飲料水から発がん性物質

 さらに、清涼飲料水からは発がん性物質が検出された例もあります。

 2006年に日本をはじめ欧州、米国でも清涼飲料水から発がん性物質のベンゼンが検出され、大騒動になりました。清涼飲料水に使われている保存料の安息香酸とビタミンC(アスコルビン酸)が反応して、発がん性物質が生成されていたのです。製造者の誰もが予想しなかったことです。日本の国立医薬品食品衛生研究所が、市販されている31種類の清涼飲料水を分析したところ、1種類からベンゼンが検出されました。

 ベンゼンは排気ガスに含まれていて、国際がん研究機関(IARC)が「ヒトに対して発がん性がある」(グループ1)に分類している化学物質です。それが清涼飲料水中で製造者も知らぬうちに生成されていたのです。原因は安息香酸とアスコルビン酸が化学反応を起こし、予期せぬ物質が生成されてしまう相乗毒性によるものです。清涼飲料水に限らず、安息香酸とアスコルビン酸を併用している食品は避けなければなりません。

 最近、清涼飲料メーカー各社が相次いで市場に投入しているのが、低カロリー、あるいはゼロカロリーの清涼飲料水です。その中心を担うのが、人工甘味料のアスパルテームです。アミノ酸のL-アスパラギン酸とL-フェニルアラニンとを化学的に結合させたもので、日本で食品添加物として認可されたのは1983年。ショ糖の約200倍の甘さがあることから、清涼飲料水以外にもさまざまな食品に使われています。ところが当初から、アスパルテームはさまざまな問題点が指摘されてきました。

 厚生労働省や国際機関は一貫して「安全性に問題はない」という立場を崩していませんが、2000年以降だけでも、「マウスの精子に障害を起こした」「がんの発病率の上昇が統計的に認められる」などの実験結果が報告され、ダイエット飲料のアスパルテームが女性の早死と関連しているとも報じられています。

 これらには反論も出されていますが、「疑わしきは摂らない」の予防原則に立って、清涼飲料水をはじめ、アスパルテームの添加された飲食物は避けるべきでしょう。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト)

●郡司和夫(ぐんじ・かずお)
フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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