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スタートトゥデイ「年報酬4百万~1千万円でITの逸材募集」にIT業界から酷評

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前澤友作氏のより

 衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの子会社、スタートトゥデイテクノロジーズは、「70億人のファッションを技術力で変える 7人の天才と50人の逸材を求む」として、高度な技能を擁する技術者を最高年収1億円で採用する求人サイトを公開した。

 募集する人材は、人工知能や人間工学、行動経済学などの博士や研究員、ウェブデザイナーやIT(情報技術)エンジニアが対象。「天才」枠は最大7人で報酬額は年1000万円から1億円。「逸材」枠は最大50人で同400万円から1000万円とする。応募期間は5月18日12時まで。

 スタートトゥデイテクノロジーズは4月1日、システム開発など子会社3社が統合して誕生した。いずれもスタートトゥデイが買収した企業で、新会社の社員数は200人に上る。スタートトゥデイ工務店がVASILY(ヴァシリー)とカラクルを吸収合併するかたちになる。

 スタートトゥデイは2014年7月に電子雑誌書店「マガストア」を運営するヤッパを10億円で買収した。15年12月、ヤッパの社名をスタートトゥデイ工務店に変更。スタートトゥデイから100名程度のエンジニア、デザイナー、アナリストが転籍し、スタートトゥデイの開発業務を請け負う会社になっている。

 17年10月、ITベンチャーのVASILYを買収した。ファッションコーディネートができるアプリ「IQON(アイコン)」を提供するほか、AI(人工知能)が着こなし画像を解析して、似た商品を提供する通販サイトから探し出すサービスなどを行っている。

 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、GMO Venture Partners、クロービス・キャピタル・パートナーズ、KDDIから累計17億円の資金を調達したが、VASILYは赤字経営が続き17年8月期末で14億円の累積赤字を抱えていた。スタートトゥデイが全株式を取得、完全子会社としたが、そのために要した費用は20億円。

 17年12月、九州工業大学発のベンチャー、カラクルの全株式を取得し、100%子会社にした。機械学習アルゴリズムの開発や大規模データ解析のチームを擁しており、ファッション業界における業務システムの構築やアプリ開発の分野で実績があるという。買収額は非公開だ。

 スタートトゥデイは買収に際して、株式交換方式をとっている。買収された企業の株主は、スタートトゥデイの株式を受け取る。スタートトゥデイの株価が右肩上がりの上昇を続けているため、売却額の何倍ものリターンが見込める。現金で売るよりもメリットが大きい。

 これら買収したIT企業3社が合併してスタートトゥデイテクノロジーズが発足。ITを活用したファッション事業の立ち上げや既存事業の拡大を目指して、「7人の天才と50人の逸材」の募集を行うわけだ。

カネはあるのに募集方法は冴えない

 スタートトゥデイの創業社長、前澤友作氏は大富豪だ。米誌「フォーブス」が昨年8月に発表した「世界IT長者100人」に、日本からは10位にソフトバンクグループの孫正義氏、33位に楽天の三木谷浩史氏、59位に前澤氏の3人が入った。前澤氏の資産額は43億ドル。日本円に換算すると4600億円になる。

 カネの使い方も“バブル紳士”に劣らず豪華。ワインや高級車のコレクターとして有名だが、億万長者のステータスは、やはり絵画コレクターになることらしい。

 16年5月、クリスティーズがニューヨークで実施した現代美術のオークションで、ジャン=ミシェル・バスキアの無題の絵画(1982年制作)を62億円で落札。17年5月にはサザビーズニューヨークのイブニングセールで、バスキアの絵画「Untitled」を123億円で落札した。これはバスキアのオークション史上最高額である。

 バスキアはハイチ系アメリカ人の前衛アーティストで、ヘロインに溺れて27歳で亡くなっている。

 前澤氏は女性遍歴も華やかだ。米メジャーリーガー、ダルビッシュ有の元妻である紗栄子と交際。別れた後、昨年11月には写真週刊誌に、超高級ホテルで17歳年下の美女といるところを撮られた。さらに今年4月25日には、女優の剛力彩芽との交際が報じられた。

 そんな前澤氏がツイッター上で「7人の天才と50人の逸材求む」と公募したわけだが、評判は芳しくない。

 IT企業の若手経営者は「逸材に400万円~1000万円は安すぎ。誰も来ない。逸材なら3000万円~5000万円、天才で1億円以上というのなら、少しは応募があるかもしれないが、前澤社長の収入や派手な女性醜聞と比較すると冴えない」とあきれる。

 また別のITベンチャー経営者は、「“アパレル屋”にはIT技術者の相場はわからないのだろう。だから、こんな変てこなことをツイートする」と一刀両断。1億円で本物の天才を買えると考えているところが、“アパレル屋”と酷評される所以かもしれない。

 宣伝料ゼロで話題になればいいのだろうが、これでは安手の読み物の域を出ない。
(文=編集部)

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