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視聴率1%台ずらり…テレ東「独自路線」喪失でフジテレビ化、過去の人気企画を使い回し

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テレビ東京本社が入居する住友不動産六本木グランドタワー(「」より/Wpcpey)
 9月8日に『太川・蛭子 ローカル鉄道 寄り道の旅』(テレビ東京系)という旅番組が放送された。太川陽介と蛭子能収の2人がローカル鉄道を乗り継ぎながら資金を稼ぐ1泊2日の旅で、降りた駅の乗降客数が少なければ少ないほど資金をゲットできるという内容だ。


 このコンビになつかしさを覚えた視聴者も多いだろう。太川と蛭子といえば、2007年から10年にわたって放送された人気シリーズ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(同)の旅人コンビである。全25回が放送され、最高視聴率15.3%(08年3月22日:ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録したほか、正月には3時間以上のスペシャル番組としても何度も放送された。16年には映画版『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』(アスミック・エース)も公開されており、いわばテレ東のドル箱番組だ。

 しかし、同番組は蛭子の老齢などの事情でやむなく打ち切りとなり、昨年3月からは俳優の田中要次と作家の羽田圭介に旅人を変更、ルールなどはそのままに『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』として再スタートを切っていた。

 リニューアル後の反響について、テレ東のプロデューサーはインタビューで「太川さん、蛭子さんと同じものは求めていない。これからです」と語っており、“田中&羽田コンビ”がつくり出す新たな世界観に期待を寄せていた。しかし、これまでに6回放送されているものの、初回から今年6月に放送された第6回までの平均視聴率は7.1%、7.4%、9.0%、9.4%、7.5%、8.9%とすべて1ケタ。全盛期は2ケタが当たり前だった『太川・蛭子』時代には遠く及ばない数字だ。

 よほど困窮したのか、テレ東は企画を変えてまで再び太川と蛭子を引っぱり出してきたわけだ。しかし、いったいなぜなのだろうか。

「結局、コンテンツ不足であること、後任の田中&羽田コンビがパッとしないことが原因でしょう。つまり、太川・蛭子時代の『ローカル路線バスの旅』の成功はブッキングの勝利であり、企画の勝利ではなかったということです。日テレ的な考え方をすれば、『誰がその番組に入っても確実におもしろくなるコンテンツ』を考えなければダメということでしょう」(テレビ局関係者)

 さらに、この関係者は、あえてテレ東に厳しい声を投げかける。

「開局以来、テレ東は視聴率レースで一貫して民放最下位をひた走っています。たとえば、過去にフジテレビが自滅したときは『だからフジはダメなんだ』という批判の声があがりましたが、テレ東は上向いたことがほとんどないので、そうした批判対象にすらならない。さらに、世間やマスコミは一時期、テレ東を『独自路線』ともてはやしていましたが、結局はテレ東もフジと同じように、一度人気を得たコンテンツを打ち切れずにズルズル続けてしまったり、一度お払い箱にした人気者を引っぱり出したりしています。同じことをフジがやれば、視聴者は一斉に叩くでしょう。一方で、テレ東であればスルーされるのが実情です」(同)

 古くから、日本人には弱者をひいき目に見る傾向がある。テレ東に対する世間の反応にも、そうした「判官びいき」の感情が含まれているのかもしれない。しかし、テレ東の朝や夕方の視聴率は1%台がずらりと並び、惨憺たる状況である。確かに独自の鋭い企画が異彩を放つテレ東だが、ここでコンテンツを冷静に評価しておかないと、この先も凋落する一方ではないだろうか。
(文=編集部)

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