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トヨタ、章男社長の「私情」経営…提携相手のいすず見放し、邪魔者の有力OB一斉排除

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トヨタの豊田章男社長(写真:つのだよしお/アフロ)

 トヨタ自動車といすず自動車【編注:「ず」の正式表記は踊り字】が資本関係を解消することで合意した。約12年にわたって提携関係にありながらも具体的な協業の成果がゼロだっただけに、いずれは提携解消に向かうと見られていた。ここにきての合意に「前社長の痕跡をなくす」ことにこだわるトヨタの豊田章男社長の執念が見え隠れする。結果的に突き放されたかっこうのいすずの今後の動向が注目される。

「技術的に得るものはあり、(今のいすずにとって)プラスになっている」

 いすずが都内で開いた2018年4-6月期決算発表の記者会見で、いすずの瀬戸貢一常務執行役員は、トヨタとの資本提携解消について複雑な表情で語った。トヨタといすずが提携したのは2006年11月。それ以前まで、いすずは35年の長期にわたって米ゼネラルモーターズ(GM)の傘下にあったが、GMは業績不振に陥ると、富士重工業(現・スバル)、スズキと同様、いすずの株式を売却して資本提携解消となった。

 GMグループから離脱したいすずは単独での生き残りが難しいことから提携相手を模索、そこに手を差し伸べたのがトヨタだった。トヨタはいすずの株式5.9%を取得して、いすずの後ろ盾となり、グループの商用車メーカー日野自動車と連携することで「日の丸商用車メーカー」として存在感を高めることを狙っていた。

 資本提携したトヨタといすずは、ディーゼルエンジンや環境技術の共同開発で合意した。なかでもメインとなったのが欧州市場向けトヨタ車に搭載する乗用車用1.6リッターディーゼルエンジンの共同開発だった。当時、欧州市場はディーゼル車の比率が国によっては半分以上を占めており、欧州市場攻略にはディーゼル車のラインナップ拡充が必須だった。そこでトヨタはディーゼルエンジンに強みを持ついすずの技術力に期待した。しかし、このプロジェクトはエンジンのプロトタイプまで製作しながら途中で立ち消えとなる。

 いすずの瀬戸常務執行役員は「トヨタが(環境対応車として)ハイブリッド車に舵を切ったため」と説明。しかし、実態は異なる。いすずとの資本提携を決めたのが当時の社長だった渡辺捷昭氏だったからだ。

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