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東京・立川、人気急上昇の理由…中央線・吉祥寺駅「より西」の勢いがスゴイことに

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立川駅(「」より/DiKnK8713)

 人口減少時代に突入し、地方都市の衰退が止まらない。それでも、東京都はいまだに人口増が続いている。そんな東京だが、仔細に見ると23区の人口増加率が突出している。特に、ここ最近は千代田区・港区・中央区の都心3区に人口が集中する傾向が強まっている。

 これまで都心3区はあくまでオフィス街であり、生活するには環境が良いとは決していえなかった。しかし、交通インフラが整備されているほか、小売店や病院といった生活インフラも充実したことによって、都心3区の居住環境は向上。住むことに支障をきたさなくなった。そうした状況の変化により、都心3区の人口集中が加速した。

 人口集中には、地元自治体ごとの政策も大きく影響している。千代田区は待機児童問題の解消に力を入れ、認可保育所を新増設するほか、認証保育所への補助も拡充。中央区は住宅専用の建物を新築する場合は、容積率を緩和するなどのボーナスをつけた。こうした政策の後押しもあって、都心3区は人口を伸ばした。

 一方、人口増加によるひずみも生じてきている。人口増加を歓迎していた中央区は、タワーマンションが林立。人口が急増したことから、2018年度から抑制策に転じた。こうした政策転換が図られたのは、小学校などの公共インフラの整備が追いつかなくなっていることが大きな要因とされる。

 しかし、人口減少と高齢化はさらにスピードアップすることが想定されているだけに、人口の奪い合いを演じてきた地方自治体の人口増政策は、ますます熱を帯びることが想定されている。

 千代田区・港区・中央区といった都心3区の魅力を凌駕することは難しい。とはいえ、都心3区に住むには住居費などが高くなるので、容易に都心3区に住むことはできない。不動産市況が冷え込む現在でも、都心部は高嶺の花なのだ。

中央線人気のからくり


 そんななか、注目されているのがJR中央線の三鷹駅以西の駅と街だ。JR中央線の各駅は、もともと住みたい街ランキングの常連だった。特に、吉祥寺駅は長年にわたって不動の1位として君臨し続けてきた。

 昨今では、吉祥寺駅より西に位置する駅の人気が上昇している。もともと吉祥寺駅以西は武蔵野の面影を残している街であり、自然が豊かな土地として人気だった。現在でも、駅から徒歩数分で屋敷林などが残る住宅を見ることができる。

 自然が豊かな土地は、中央線沿線以外でも都内にはたくさんある。中央線の人気が急上昇しているのは、それらに加えて新宿駅や東京駅からも短時間でアクセスできる点や、駅ナカや駅前に商業施設も集積しているので日常的な買い物に不自由しない点などが挙げられる。都市開発事業者は話す。

「中央線は以前から各駅に飲食店などが充実している路線でもありましたが、強味は終電が遅くまであること。それに伴って、駅周辺の飲食店なども深夜まで営業している点が挙げられます。そのため、大学生やひとり暮らしを始めたばかりの社会人などが、好んで中央線に住むのです。そして、結婚した後も慣れ親しんだ街に住みたいという理由で中央線から動こうとしません。そうしたことから、中央線の沿線人口はわりと手堅く、マーケティングもしやすいのです」

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