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片田珠美「精神科女医のたわごと」

吉澤ひとみ、アルコール依存症とコントロール障害の可能性…女性のほうが要注意

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コントロール障害


 私が何よりも心配するのは、吉澤被告が事故の前日、仕事から帰宅後、深夜まで自宅で飲酒していたことだ。事故を起こした当日は早朝から仕事があったにもかかわらず、前夜遅くまでかなりの量の酒を飲んでいたらしいので、酒の飲み方をコントロールできなかったのではないかと疑わざるを得ない。

 酒の飲み方を自分の意志ではコントロールできなくなることを「コントロール障害」と呼ぶ。この「コントロール障害」は、量、時間、状況の3つの点に表れる。

 まず、酒の量を調節できない。「今日は1杯だけ」と思って飲み始めても、飲んでいるうちにやめられなくなり、気がつくと何杯も飲んでいる。吉澤被告は、逮捕された当初、飲酒量を警察に過少申告していた可能性が指摘されているが、これも量の「コントロール障害」によるのではないか。

 また、飲む時間もコントロールできない。「○時まで飲もう」と思って飲み始めても、その時間に切り上げられず、夜中や朝方まで飲み続ける。吉澤被告もその典型のように見受けられる。

 さらに、飲む状況のコントロールもできない。吉澤被告のように、明日早朝から大事な仕事が入っているという場合、本来であれば酒を飲むべきではない。それでも、飲むことを我慢できない。

 この「コントロール障害」はアルコール依存症の核になる部分である。これは、飲酒への渇望が激しく、「飲みたい」という衝動を抑えられないことによる。そのため、飲酒による失敗や問題行動を繰り返していても、酒をやめられないし、飲酒運転のような反社会的行為もやめられない。

 吉澤被告が入院したのは、賢明な選択だと思う。これを機会に「自分はアルコール依存症」という自覚、つまり「病識」を持って、じっくり治療に取り組むべきだろう。
(文=片田珠美/精神科医)

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