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あなたは大丈夫? 「面倒くさい」と思われがちな人の思考パターン

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※画像:(榎本博明著、日本経済新聞出版社刊)

 仕事をしていれば「かかわると面倒くさい」と感じる人が一人や二人いるものだ。そんな人とかかわると、「なんであの人はこうなんだ!?」とイライラするし、心のエネルギーが吸われて、相手にしただけで気疲れしてしまう。

 とは言え、一口に「面倒くさい」と言っても、そこにはいろいろなパターンがあるもの。そこで読んでおきたい一冊が『かかわると面倒くさい人』(榎本博明著、日本経済新聞出版社刊)だ。本書では「面倒くさい人」「他人を疲れさせる人」のパターンや心理構造を徹底分析し、そうした人への対処法を伝授している。

 では一体「面倒くさい人」と思われてしまう人はどんな人なのか? 本書から取り上げよう。

■職場の「面倒くさい人」にありがちな4つのタイプ

●「注意されると反発する」から面倒くさい

 仕事でちょっとアドバイスをしただけなのに、自分を全否定されたかのようにムキになって言い訳したり反発したりする人がいる。

 こうした些細なことで攻撃的なリアクションをしてくる人は、敵意帰属バイアスという認知の歪みを抱えていることが多いと著者。このタイプは、常に「勝ち負けの図式」で物事をとらえており、見下されることに対する不安が過度に強いのだという。

●「劣等感を隠し持つ“正義の味方”」だから面倒くさい

 「そのやり方はおかしい!」「絶対に違う」「そんなことはあり得ない」。こうした口グセがある一方的に物事を決めつける人は、自分を正義の味方だと信じて疑わない「メサイア・コンプレックス」を抱えている人が多い。

 本人は、正義感や正しい価値観で動いているつもりなのだが、融通が利かず面倒くさい。その心の深層には、劣等感と歪んだ優越感が複雑に絡み合っているという。

●「謙虚すぎて」面倒くさい

 いちいち「すいません」と言ったり「私なんか」と自分を落とす物言いをしたり、やたらと自分を卑下するタイプも面倒だ。このタイプは、遠慮深く振舞ってはいるものの、内心では忖度を期待しているケースが多いという。

 また、自分を下に置くことで、万が一、失敗した時に無能な人間だと思われないために自分にハンディを負わせる「セルフ・ハンディキャップ」という印象操作をしていると考えられる。

●「融通が利かない」から面倒くさい

 手続きや規則に必要以上にこだわる人も、時と場合によっては面倒くさい。たとえば、時間がないので、仕事で使う道具を立て替え払いで購入しようとしても、「書類を提出して決裁を待ってください」と、あくまで規則を遵守させようとするような人だ。

 こうした人は、臨機応変に適切な判断をする自信がないのだという。規則を破らせないようにすれば、臨機応変の判断もしなくても済む。つまり、自己防衛の心理が働いているのだ。

 また、規則や手順にこだわるタイプは、概して論理能力が乏しいという特徴を持つ。人を説得するだけの論理性を持てないからこそ、何かにつけて規則を持ち出すという。

■「面倒な人」への対処は「知ること」に尽きる

 本書では、こうした「面倒くさい」に対するイライラを軽減する対策を「その心理メカニズムを理解すること」だと回答している。

 「面倒くさい人」が近くにいる場合、相手を変えるのははっきり言って不可能に近い。したがって、こちらの対応力を高めることが最善の策というわけだ。

 こちらがイライラする理由は、相手の心の内がさっぱりわからないからだ。しかし、理解している(知っている)というだけで、「なんでコイツはこうなんだ!」と苛立っていたことを「さて、どうしたら刺激しないで済むかな?」と思案する心の余裕ができる。

 自分だけが損をするように思えるかもしれないが、うまく対応できれば「面倒くさい人をコントロールできる人」として、評価を上げられると思えばそう悪くない話だろう。

■「面倒くさい人」に絶対にやってはいけないこと

 面倒くさい人の心理メカニズムが多少なりともわかるようになると、ついそこを指摘したくなるということもあるだろう。しかし、面倒くさい人への「指摘」は絶対にやってはいけない。

 ちょっと注意しただけで感情的になる人や、必死の言い訳で自己正当化しようとする人に、「あなたはこうだから、こうしたほうがいい」と言っても、待っているのは、猛反発か、聞くだけ時間の無駄になる自己正当化の言い訳だけだ。

 こうした指摘は、親切心からやってしまう人が多いが、「面倒くささも含めて、その人らしさ」と考えておけば、不要なトラブルも避けられる。

 また、もし自分がそうした指摘を受けたときは、できるだけ冷静にその指摘を受け止め、自分の心の底にある劣等コンプレックスや認知の仕方をとらえ直す機会だと考えるといいだろう。(ライター/大村 佑介)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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