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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

封印されたダイオキシン問題、蝕まれる日本人の体…生殖機能低下や腫瘍形成の恐れも

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 もうひとつ私たちが考えるべきは、食べものを廃棄しないようにするということです。家庭料理をシステム化して、購入した食材を無駄なく使い切るという努力をするべきです。大して使いもしない調味料を揃えることは、料理上手な人や料理好きな人のすることではありません。インターネットで配信される低俗な料理のつくり方ばかり真似していると、知らず知らずのうちに不必要な食材と、使いもしない調味料と、意味のない加工食品でキッチンがあふれかえってしまいます。

 私たちが家庭の、特にキッチンから出るゴミを極力少なくすることによって、国全体のゴミの総量が減り、やがて焼却炉も減り、徐々に発生するダイオキシンの量も減っていくことでしょう。そういうライフスタイルを、次の世代に受け継ぎたいものです。大量消費の時代はとうに過ぎ去っていることに、私たち自身が気づかなければなりません。

 2011年に起きてしまった東京電力福島第一原子力発電所事故の後、福島県相馬市には計3基の焼却炉が、数十億円という巨額の費用をかけて建てられました。そしてその稼働率はわずか50%で、数カ月後になぜか解体されています。しかも、この件に関して地元住民には一切の説明がなされていません。そして本来、説明責任があるはずの環境省は「関知していない」というコメントを出しています。福島県には、この相馬市以外にも焼却炉が建てられています。解体も含めてそれは、すべて税金で賄われています。

 筆者が考えるに、このようなことは福島の復興にはまったく役立っていません。いったい誰が得をしているのでしょうか。それを考えるのは、国民一人ひとりだと思います。

 いずれにしても、私たち自身がゴミを排出しない生活をすれば、この先、ゴミ焼却炉を建設する必要もないわけですし、ダイオキシンの発生も必然的に防げるわけですから、一挙両得どころか、三得、四得にもなります。皆さん、食生活、食習慣を思い切って見直しませんか。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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