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『獣になれない私たち』突然に視聴率2桁台に爆増…脚本家が全10話を持て余している可能性

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 新垣結衣と松田龍平がダブル主演を務める連続テレビドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の第6話が14日に放送された。平均視聴率は前回から1.7ポイント増の10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、11.5%を記録した初回以来の2桁復帰となった。

 ドラマ公式サイトによれば、このドラマは新垣演じるECサイト製作会社の営業アシスタント・深海晶と、松田演じる会計士・根元恒星による「ラブかもしれないストーリー」だという。実際は、この2人とその周囲で起こるゴタゴタを毎回描いているが、肝心の「ラブかもしれないストーリー」は何ひとつ進んでいない。

 話が進んでいなくても、「なんとなくおもしろい」と視聴者に思わせることができればよかったのだが、残念ながら『けもなれ』は毎回、ひとつもおもしろいところが見当たらない。ビアバーでビールのうんちくを聞きながらグダグダとストーリーが進むのも本当につまらないし、そこに大声で絡んできて訳のわからない発言をするラーメン店の店員・岡持三郎(一ノ瀬ワタル)も今すぐ消えてほしいくらい不快だ。晶の恋人・花井京谷(田中圭)の実家の話を広げるのも訳がわからないし、京谷の後輩がなんでも知りたがりでやたらと食いついてくるという設定も意味不明だ。挙げればキリがないが、全体的に「なんの意味があるのかわからない」という設定や展開が多く、その上ストーリーが全然進んでいかないので、視聴者にフラストレーションを与えてしまうドラマになっているといえる。

 それなのに、第6話ではさらに「なんの意味があるのかわからない」設定が加わった。恒星の元恋人で、ドラマの中では人間関係を引っかき回す立ち位置にいる橘呉羽(菊地凛子)に、偽装結婚の疑いが浮上したのだ。恒星が調べていくうちに、呉羽は権利関係で訴訟を起こされ、それを回避するためにゲームクリエイターの橘カイジなる男と結婚したらしいことが判明する。正直、このあたりの理屈はよくわからなかった。

 ところが、最後の最後になって呉羽本人が偽装結婚を明確に否定。カイジとは普通に結婚したと主張する。どうやら嘘を言っているようにも見えないが、だとすると今回のエピソードはなんだったのだろうか。無駄に登場人物を動かして脇役の過去を掘り返すのにさんざん尺を使った揚げ句、「なんでもありませんでした」で終わらせただけである。もはや脚本家が全10回のドラマを持て余しているとしか思えない。橘カイジの正体を引っ張れるだけ引っ張る展開にも飽き飽きする。そんなことで視聴者の興味を引けると思っているのだろうか。

 これだけでも余計なのに、呉羽がごく最近、病気で子宮を摘出していたという設定まで加わった。どうやら、子宮を摘出しても性欲があるのか、性行為ができるのかを確かめるために京谷と一夜を共にしてみた――という話らしいが、正直言って本当にどうでもいい。なぜこんな脇役をどんどん掘り下げていくのか、全然意味がわからない。その一方で、晶の過去はほとんど明かされていないし、恒星が兄のために不正に関与しているという話も、まったく進んでいない。

 視聴率こそ2桁に復帰したが、つまらない上に意味がわからない展開を延々と続ける『けもなれ』に対しては、「ツッコミを入れる楽しさもない」「ネタドラマにもならず、ひたすらおもしろくない」と視聴者から酷評が相次いでいる。ここから路線を大きく変えてくることはないだろうが、こんなドラマをどう決着させるつもりなのかだけは興味が湧く。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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