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札幌ドーム、日ハムの要求を無視し続け“見捨てられ”移転…札幌市天下り職員たちの暴挙

札幌ドーム

 北海道日本ハムファイターズは11月5日、2023年3月に開業予定の北海道北広島市の運動公園に建設する「北海道ボールパーク」(仮称)について華やかに発表した。建設費は600億円、収容人数は3万5000人に上る。

温泉に浸かりながら野球観戦


 ドーム型ではなく開閉型の三角屋根、センター後方の壁は全面ガラスという斬新なデザイン。フィールドは天然芝だ。37ヘクタールという広大な敷地に5000台の駐車場を設け、公園やキャンプ場も整備する。驚くのは観客席上段に露天風呂をもうけること。温泉に浸かりながら試合が見られる。野球専門の球場だが、観戦目的でない観客も呼べる総合レジャーパークの位置付けだ。

 北広島市は歓喜に沸くが、課題は交通。同市は札幌市の南隣。札幌市は札幌ドーム(豊平区)近くまで伸びていた市営地下鉄東豊線を南へ延伸する計画はない。ボールパークの建設予定地はJRの北広島駅から遠く、新駅の建設を要望しているがJR北海道は財政難だ。北広島市も庁舎を新築したばかりの上、9月の地震での液状化被害や、道路や駅周辺の整備などが財政を圧迫する。

「市長が大馬鹿」と怒る札幌市民


 一方、「お宝球団」に去られる札幌市。ある市職員OBが怒りを込める。

「秋元(克広)市長以下、市が大馬鹿だったというしかない。ドーム運営は市の天下りが牛耳り、危機感もない。『どうせ日ハムが頭を下げてくるんだろう』と高を括っていたんですよ。今後、ドームは閑古鳥が鳴き、市で唯一黒字だった東豊線も赤字になるでしょう。馬鹿を見るのは納税者の札幌市民ですよ」

 2004年から札幌を拠点にしたファイターズは、第三セクター「札幌ドーム株式会社」からドームを「リース」していた。しかし、年間リース代は9億円。さらにグッズなどの売り上げもすべて市に吸い上げられる。イベントなどのたびにトレーニング機器を片付けたりしなければならず、そうした費用も球団持ち。市に払う金は20数億円に上ったが、球団の値下げ要求を市は聞かないどころか値上げまでした。

 金銭面だけではない。ファウルグラウンドが広すぎ、ベンチからホームベースまで歩く距離も他球場の倍ある。観客席の傾斜も29度と急過ぎるが、最大の問題はグラウンド。コンクリートの上にロール巻にした人工芝を広げただけで堅く、選手が膝を痛める危険も高かった。選手たちは「(人工芝上で)膝からのスライディングなどは絶対にしない」と話し改善を要望していたが、札幌市の辞書に「アスリートファースト」はないのか、無視された。

 Jリーグ、コンサドーレ札幌の試合では隣の屋外競技場の天然芝をドーム内に移動させているのに。こうした対応に業を煮やした球団は「独自建設」をちらつかせていた。

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