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アフターピル(緊急避妊薬)、オンラインでの処方解禁へ…「性交渉後72時間以内」との戦い

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「Getty Images」より

アフターピル」をご存じだろうか。妊娠を望まないにもかかわらず避妊せずに性交渉をした場合に、行為後に妊娠を阻止する目的で服用する薬がアフターピルである。1999年にフランスで発売されてから広く使用されるようになり、現在は世界19カ国で市販薬として販売されている。

 一方、日本ではアフターピルは「緊急避妊薬」と呼ばれ、2011年2月に商品名「ノルレボ」の製造販売が承認され、医療機関において医師の診察を受けた後に処方されている。

 しかしながら、性交渉以後72時間以内に服用しなければいけないという時間的制限は、緊急を要する状況であり、タイミングが悪ければ医療機関を受診するまでに72時間を超えてしまう可能性もある。また、未成年である場合や性暴力被害などの場合には、医療機関の受診を躊躇することも考えられる。

 そういったさまざまなケースで迅速に対応できるようにと、オンライン診療(遠隔診療)の是非について論議が続けられてきたが、ようやくその結論がでた。緊急避妊薬のオンライン診療での処方を限定的に認める指針改定案が6月11日、厚生労働省の検討会で了承された。

プラノバールとノルレボ

 日本で緊急避妊薬が発売される前も、妊娠を望まない性交渉後に妊娠を阻止するための方法はあった。性交渉後72時間以内に、中用量ピル(商品名「プラノバール」)を2錠内服し、それから12時間後に再度、プラノバールを2錠内服する「ヤッペ法」が、従来の緊急避妊であった。しかし、プラノバールの妊娠阻止率は57%ほどというデータもある。また、プラノバールの服用には不正出血や頭痛、悪心、疲労感、眠気など月経痛が伴うことも多く、さらに血栓症という重大な副作用が起きる危険性もある。普段から喫煙の習慣がある人などは、血栓症が起きる危険性がグッと高くなる。

 これに対し、ノルレボの妊娠阻止率は85%と高く、重大な副作用もない。人によっては不正出血や悪心があるが、プラノバールに比べて発現率は低い。また、血栓症のような重大な副作用はない。

緊急避妊薬の価格

 緊急避妊は病気の治療でないため、その診察、投薬にかかる費用は自由診療となり、全額自費負担である。プラノバールは、保険適応では月経困難症や月経周期異常などの治療のため、婦人科領域でよく使用される薬である。薬価は1錠13.9円と安価だが、自由診療となると医療機関で独自に価格が設定できるため、通常の薬価よりも高くなり、診察も含め4000円前後としている医療機関が多い。一方のノルレボは、緊急避妊薬としてつくられた薬のため保険適応がなく高価であり、1万5000円前後の医療機関が多い。

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